2020年02月05日
今後の経済動向について語った森永卓郎氏=商工会議所提供
テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する経済アナリストの森永卓郎氏(62)=獨協大学経済学部教授=が4日、加里屋の赤穂商工会館で講演。「どうなる今後の日本経済」をテーマに語った。
森永氏は、現在の社会経済について、「金を右から左へ動かすだけで儲ける金持ちに富が集中している」と株や不動産への投機によるバブルを指摘。米中経済摩擦や首都直下地震などをリスクに挙げ、「現在のバブルは今年か来年くらいに確実にこける」との見通しを示した。
さらに、地球環境破壊や経済格差拡大に歯止めをかけようという世界的潮流から「資本主義の終焉」へ向かう可能性を予測。その後の世の中のあり方として、マハトマ・ガンディーの提唱を引用し、「食べ物も衣服も家も近所の人から買う。これを世界中でやっていけば、貧困はなくなっていく」と話した。
講演会は赤穂商工会議所金融部会と赤穂経営者協会が新春経済講演会として主催。約200人が来場し、4階大ホールが満席になった。森永氏は政局の裏話や出演番組のこぼれ話などで笑いを取りながら約1時間半講演した。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2020年3月7日号(2362号)3面 (7,494,482byte)
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