2020年02月22日
『コウモリのルーファスくん』○作/トミ・ウンゲラー ○訳/いまえよしとも ○BL出版
「たいせつな友だち」とは、どういう人を言うのでしょうか。
絵本の著者、トミ・ウンゲラーが一羽のコウモリを主人公にして、いろいろと語りかけてきます。
私は、なぜ「コウモリ」を主人公に選んだのかわかりません。
コウモリは、絵本の世界でも、あまり好かれている動物とはいえません。ですから、コウモリが登場する絵本はあまりありません。
この物語は、文字が少なく、ユーモアたっぷりの楽しい絵本ですが、なぜだか、私には著者の思いは理解できないのです。
私も、コウモリのルーファスくんのように泥くさくて、意固地な自分を何度か変えようとしましたがダメでした。それは、自分への理解が十分ではないからかもしれません。
絵本のページをめくりながら、ルーファスくんがタータロ先生という「たいせつな友だち」にめぐりあえたことをうらやましくも思います。
ひょっとすると、私たちは、身近にいつ「たいせつな友だち」に気付いていないのかもしれません。そんな思いを感じました。
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『コウモリのルーファスくん』○作/トミ・ウンゲラー○訳/いまえよしとも○BL出版
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2020年2月22日号(2360号)4面 (7,147,262byte)
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