2020年06月20日
赤穂市民病院の4月と5月の2か月間の外来患者数が昨年に比べて18%減少したことが同病院のまとめでわかった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、患者の受診控えが影響したものとみられる。
病院によると、入院患者数は8%減。平均診療単価を単純に掛けた試算では、外来で約6800万円、入院で約6000万円の減収に相当するという。
患者数減少の理由について同病院は「新型コロナの影響はあるかもしれない」(財務課)とし、減収見込みについては、「あくまでも単純に試算したものであり、実際の結果と一致しない場合もある」と話している。
全日本病院協会などが実施した「新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況緊急調査」(有効回答1307施設)によると、今年4月の医業利益率が赤字となった病院の割合は66・7%。前年(45・4%)から21・3ポイント増加した。受診控えのほか、予定していた入院や手術の延期などが経営に影響したとみられている。「新型コロナウイルス感染患者を受け入れている病院」に限れば、赤字病院の割合は78・2%と、さらに高かった。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2020年6月20日号(2375号)3面 (10,873,809byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。