2020年08月01日
市政特別アドバイザーに就任した平田オリザ氏
日本を代表する劇作家・演出家の平田オリザさん(57)が、祖父が赤穂出身という縁で赤穂市の市政特別アドバイザーに1日就任。「祖母や父から赤穂の素晴らしさを聞いて育った私としては非常に馴染みのあるまち。文化政策、教育政策で地域創生のお手伝いができれば」と抱負を語った。
オリザ氏の祖父・内蔵吉(1901−45)は医学者で、同氏によると、息継ぎ井戸の近くで薬問屋を営んでいたという。内蔵吉の弟晋策(1904−36)は軍事小説家として名を馳せた。平田家は小池百合子・東京都知事の母方にあたる尾崎の小川家とも親戚だという。
オリザ氏は1995年に岸田国士戯曲賞を受賞した「東京ノート」など数々のすぐれた作品を生み出し、2011年にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受勲するなど日本の演劇界を牽引する存在。昨年9月、城崎国際アートセンター芸術監督を務める豊岡市に転居し、来年同市に開学準備中の国際観光芸術専門職大学の学長に就任する予定となっている。知人を介して面会した牟礼正稔市長から市政特別アドバイザー就任を依頼されて快諾した。
7月31日に委嘱式のため来穂したオリザ氏は、「赤穂の最大のポテンシャルは知名度。文化やアートをトリガーにしてインバウンドを呼び込める。テレワークで、姫路や神戸に勤めても住居は風光明媚で安全な食がある赤穂、となる可能性がある」と伸びしろに言及。牟礼市長は「アドバイスをいただいて、子どもたちが健やかに育っていける環境を整えていきたい」と抱負を述べた。
赤穂市の市政特別アドバイザーは社会心理学者の三浦麻子氏=大阪大学大学院人間科学研究科教授=、ロボット用ソフトウェア開発会社「エックス・モブ ジャパン」社長の長安成暉氏に続いて3人目。
[ 社会 ]
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2020年8月8日号(2381号)1面 (8,559,869byte)
コメント
縁故者を発掘するだけではなくて成果を市民に披歴していただけないでしょうか。権威や有名人からオピニオンを得て市政に都合よく引用されないこと祈念いたします。単に、市政に箔を付けることに堕し兼ねませんので。
投稿:赤穂草莽 2020年08月02日
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