2020年09月01日
最大規模を想定して兵庫県が公表した高潮浸水想定区域図の赤穂市エリア(部分)※県公表資料より作成
兵庫県は8月31日、赤穂市から明石市にかけての播磨沿岸や淡路島沿岸で最大規模の高潮が発生した場合の浸水想定区域図を公表。赤穂市の浸水面積は18・1平方キロメートルで、そのほとんどが徒歩での避難が困難な50センチ以上の浸水深となり、2階が浸水する面積は8・3平方キロメートルに及ぶと想定された。
京阪神を中心に約3000人の死者・行方不明者を出した1934年の室戸台風を参考に、中心気圧910ヘクトパスカルの台風が最悪のルートで襲来し、防潮堤や水門などの水防施設が全壊したーとの想定。同時に河川洪水も発生したとして浸水の範囲と深さをシミュレートした。
想定によると、赤穂市内の浸水区域は坂越から福浦まで広範囲に広がり、千種川沿いに木津まで及ぶ。50センチ以上の浸水区域は17・5平方キロメートル、2階が浸水する(3メートル以上)区域は8・3平方キロメートルと想定された。主な地点の浸水深は▽赤穂市役所2・4メートル▽JR播州赤穂駅2・4メートル▽坂越駅0・2メートル▽天和駅3・1メートル▽備前福河駅では4・2メートル▽赤穂市民病院2・9メートル▽赤穂中央病院3・4メートルとなった。
県は、今回公表した想定データを各市町に提供しており、赤穂市は「今年度中に改訂するハザードマップに反映したい」(危機管理担当)と話している。
* * *
主な地点の浸水深を追記しました。また、千種川沿いの浸水区域に誤りがありましたので修正しました。(2020年9月1日8時45分)
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2020年9月5日号(2384号)1面 (10,309,333byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。