2020年09月19日
もりいくすおさんがユーチューブに開設した「ちゅうしんぐら文化ちゃんねる」の初回分一場面
熱烈な忠臣蔵マニアで赤穂観光大使のイラストレーター、もりいくすおさん(54)=東京都港区=が、忠臣蔵にまつわるカルチャーを動画で紹介するユーチューブチャンネルを開設した。
毎回テーマをピンポイントで絞り、自撮り編集した10分前後のミニ番組を週1本のペースでアップしていく予定。忠臣蔵愛好家の間で期待を集めている。
これまでに世に出た忠臣蔵関連の映画やドラマはもちろん、舞台鑑賞にコレクション収集など幅広くカバーしてきたもりいさん。作品評とともに物語の登場人物を自作の役者絵を添えて紹介するサイトを2008年から運営するほか、テレビ出演や各地での講演もこなし、「忠臣蔵カルチャーの伝道師」としての地位を固めつつある。コロナ禍の外出自粛で生まれた時間を活用し、以前から興味のあったパソコン動画編集の手順をネット独学でマスター。今月13日に「ちゅうしんぐら文化ちゃんねる」の名称で開設した。
初回配信のテーマは「お人形」。討ち入り装束を着込んで自ら出演し、木彫りの大石内蔵助や陶磁器製の義士人形、セルロイド製の起き上がりこぼしなど計15体を紹介している。内容はかなりマニアックだが、軽妙洒脱なトークで緩やかに展開していくので、忠臣蔵を知らない人でも気軽に視聴できそうだ。
人形浄瑠璃に始まり歌舞伎や講談、絵本に漫画など、さまざまな分野で描かれてきた忠臣蔵だけに題材には事欠かない。数多あるジャンルの中から「絵本」「プラモデル」など、あまり注目されたことのないテーマにもスポットを当てて深掘りしていくという。
「各テーマをキーワードで検索して、たまたまチャンネルを訪れた人たちが忠臣蔵にも興味を持つきっかけになれば」ともりいさん。当面の目標は「第1シーズン全10本」と控えめだが、「いずれは全国津々浦々の忠臣蔵ゆかりの地を巡るロケシリーズも」と構想をふくらませ、チャンネル登録を呼び掛けている。
[ 文化・歴史 ]
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掲載紙面(PDF):
2020年9月19日号(2386号)1面 (11,884,866byte)
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