2020年10月04日
幻想的な映像が流れる中、雅楽の調べが響いた撮影の様子
雅楽演奏に幻想的な映像を融合した舞台撮影が4日夕、上仮屋の赤穂大石神社であり、赤穂雅楽同好会(横田有三代表)が宇宙をイメージした映像をバックにホルストの組曲『惑星』より「木星」の一部を演奏した。撮影した動画はインターネット上での公開へ向けて編集される。
主催したのは市民有志の「AKO雅楽プロジェクト実行委員会」。赤穂にゆかりのある渡来人の秦河勝が「雅楽の祖」とされることにちなみ、「赤穂を雅楽の町にしよう」と横田代表らが昨年8月に立ち上げた。当初は観客の前での舞台を計画したが、コロナ禍で開催を断念。「このまま何もせず終わるのは悔しい」と動画配信を企画し、赤穂市のクラウドファンディング応援事業を活用して資金を募った。
撮影は同神社の協力で境内にある能舞台で行われた。天井から吊り下げたランタン、正面の鏡板にプロジェクターで投影した映像で荘厳な雰囲気を演出。烏帽子と直垂を着けた横田代表ら5人が笙や龍笛、箏などを奏でる調べが神秘的に響いた。
「雅楽器でクラシック曲を演奏したのは初めて」と横田代表。音階を合わせるために何度もリハーサルを重ねて本番に臨んだという。撮影に協力した市広報係が編集も手掛け、11月上旬には「ユーチューブ」で公開する予定。「雅楽と映像、光とのコラボ。若い人たちにも見てもらって雅楽に興味を持ってほしい」と期待を話した。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2020年10月10日号(2388号)4面 (9,169,319byte)
コメント
赤穂は、色々な町おこしをしても中途半端な状態になっているような気がします。
赤穂は、義士の町だけじゃないと企画をされたと考えますが、雅楽を通して赤穂の町が発展する事を願っています。
投稿:赤穂市民です 2020年10月04日
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