赤穂民報

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アイヌ文化に思うこと

2020年11月14日

  • 『パヨカカムイ ユカラで村をすくったアイヌのはなし』○文/かやのしげる ○絵/いしくらきんじ ○小峰書店

    『パヨカカムイ ユカラで村をすくったアイヌのはなし』○文/かやのしげる ○絵/いしくらきんじ ○小峰書店

 私の一日は、目覚めるのが、3時であれ、4時であれ、起きだして新聞を読むことから始まります。ときに私の心を釘付けにする記事に出会うこともあります。
 以前、目にした「アイヌ民族、もういない」という記事もその一つです。それが札幌市の市会議員の意見であることに大きなショックを受けました。
 江戸時代から明治時代にかけて開拓が進められる北海道で、アイヌの人々は迫害や差別を受けながら、先祖から語り継がれた「ユカラ(ユーカラともいう。英雄叙事詩)」「カムイユカラ(神謡、神が自らのことを語る話)」、「ウウェペケレ(昔話)」などを守り続けてきました。
 アイヌ民族の国会議員となった萱野茂さん(故人)の長年の尽力が認められ、1997(平成9)年、「アイヌ文化振興法」が成立しました。このようなアイヌの人たちの苦難の歴史をまったく学んでいない北海道民がどれほどいるのでしょう。この市会議員の発言を私は理解できません。
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 『パヨカカムイ ユカラで村をすくったアイヌのはなし』○文/かやのしげる○絵/いしくらきんじ○小峰書店


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掲載紙面(PDF):

2020年11月14日号(2392号)2面 (4,339,148byte)


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