2020年11月21日
赤穂高校定時制ボランティア部が中心となって制作した塩アートモニュメント
食紅で染色した塩を透明な円柱に注ぎ詰めたソルトアートのモニュメントが赤穂市立海洋科学館(古津和也館長)で16日に完成した。青や赤、オレンジなど異なる色の塩を階層状に敷き詰め、色鮮やかな海の夕景を描いた。
モニュメントは直径・高さ1メートル。上から見てドーナツ状のアクリル製円筒容器に19色の塩を注ぎ込み、ウェーブをつけて波や山の稜線、虹などを表現している。今年2月にリニューアルした「塩のギャラリー」の中央にあり、360度全方向から鑑賞できる。
交通安全キャンペーンなどの配布物として染色塩を小瓶に詰めたストラップを製作したノウハウのある赤穂高校定時制ボランティア部の7人が中心となって作業。染色の工程は同館「子ども科学教室」の小学生と職員も手伝った。使用した塩の総重量は480キロ。そのうち白色の250キロは同館「塩の国」にある塩田施設で生産した塩だという。
色がにじまないように材料の塩はフライパンで煎って水分を蒸発させ、容器への注入だけでも3日間で計9時間をかけた労作。ボランティア部1年の志摩太陽君(16)=尾崎=は「想像していたよりもきれいな作品が出来ました」と出来映えに胸を張った。同館は「塩の魅力やおもしろさを視覚からも感じてもらえれば」と話している。
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2020年11月21日号(2393号)4面 (9,473,567byte)
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