2020年12月02日
展示作品の一部分
染色技法を用いて布に絵や紋様を描いた「染絵」の作品展が坂越のギャラリー喫茶「高瀬舟」で開かれている。
豆汁を刷毛で塗った生成りの木綿に下絵を写し、赤、青、黄の3色から調合して作った染料で染めては伏せ糊で覆う作業を繰り返す。最後に布を蒸して水洗いすると、糊が落ちて作品が現れる。
27歳のころ染絵を始めた加里屋の山家久子さん(69)が色紙サイズから模造紙大まで6点を出品。自宅にある小物や旅先で見た人形などをモチーフにした作品で、どれも山家さんが好きな題材を好みの色で描いた。「万五郎谷の鳥石」は御崎大塚海岸の風景画。下絵づくりから時間をかけた労作という。
最も大きな作品は作り始めから完成まで半年ほどかけたという。「図案を考えたり、色をつくったりする制作の過程が楽しい」と山家さん。個展は初めてといい、「染絵に興味を持ってもらえれば」と話している。
12月24日(木)まで午前10時〜午後4時(金土日休み)。坂越公民館西。Tel48・7122。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2020年12月5日号(2395号)4面 (8,051,654byte)
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