2021年01月01日
女子50メートル自由形で全国ランキング2位に認定された舩本愛子さん。左は小猿健一コーチ
新型コロナウイルス感染症予防対策で中止された全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会の代替大会として行われた47都道府県通信水泳競技大会の全国ランキングがこのほど確定し、赤穂SSの舩本愛子さん(18)=加里屋、姫路商3年=が女子CS(18歳以下)50メートル自由形で全国2位となった。
通信大会は昨年9月に各都道府県で実施され、日本水泳連盟が記録を集計。9月12日に神戸ポートアイランドSCで行われた兵庫大会決勝で舩本さんがマークした26秒33が全国2位となり、選手一人のエントリー種目を2種目以内に限った全国高校総体ランキングでは首位に立った。
高校最終学年となった今季は、目標としていた大会が次々に中止となった中、「自分に今できることをやるだけ」と代替大会に照準を合わせてトレーニングを続けたという。連盟から贈られた賞状とメダルを手にし、「全国レベルのメダルは初めてなので素直にうれしい」と笑顔をみせた。
「体が丈夫になるよ」と母親から勧められて小2から始めた水泳。ハードな練習が辛くて、やめようと思ったこともあったという。舩本さんが中1のときから指導してきた小猿健一コーチ(39)=南野中=も「元々は体力に不安があり、どちらかといえば『劣等生』だった」と振り返る。それでも「意識を高くもって練習を続けたことと、ご家族の手厚いサポート」でスプリンターとしての素質が開花した。
「水泳を好きになったおかげで全国でメダルを取れた。コーチと家族に感謝しています」と舩本さん。世界選手権日本代表やユニバーシアードメダリストを輩出している競泳の強豪、新潟医療福祉大学への進学が決まっており、来季は新たなステージで競技に打ち込む。
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2021年1月1日号・第1部(2398号)1面 (6,788,350byte)
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