2009年01月09日
幼いころを思い出しながら、わらべ歌を録音するみなさん
地区に伝わるわらべ歌や遊び歌を音声で残そうと、塩屋地区の80代から90代までの女性グループが子どもの頃に口ずさんだ歌の収録を始めた。「歌えば昔を思い出す」と童心に返ってテープに吹き込んでいる。
「地元の民俗文化を失いたくない」と長棟三枝さん(90)が仲良しグループに声をかけた。最年長は98歳の平井はるさん。記憶をたどって歌詞約20曲を書き起こした。
「笛よなれなれ、なりなりごんぼ、ならな刀でぶち切るぞ」は麦わら笛を作るときに歌った。「おとう戻りゃんせ、電気がついたで戻りゃんせ」は夕方以降しか明かりがつかなかった当時の電力事情ならではの唄。
「似たような曲でも地域によって少しずつ歌詞が異なり興味深い」と長棟さん。「塩屋以外に伝わる歌も調べれば、その土地の風土がうかがえるのでは」と話している。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2009年1月10日(1831号)4面 (8,120,462byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。