2009年01月10日
完成した花壇に水やりする生徒たち
「トライやる・ウィーク」で造園業を職場体験した中学生が、自分たちが作った花壇にボランティアで花苗を植えた。生徒たちが自主的に志願した“番外編トライやる”。生徒たちが得たものは?
赤穂東中2年の細井祐作君(14)ら4人は昨年10月の「トライやる・ウィーク」で造園業を選択。民家の庭で花壇づくりを任された。
約2メートル×3メートルの区画を整地し、スギの丸太で枠組み。段差をつけて変化を持たせ、対角線に設けた通路に丸石を敷いた。切り株や自然石をあしらい、3日間の作業で施主が希望した和洋折衷の花壇が出来た。
作業を終え、一応の達成感を得た生徒たちだったが、「実際の花壇づくりは、花を植えて、その後の管理までが仕事」との親方の一言に発奮。「最後までやりとげたい」と申し出た。
約2カ月半ぶりに現場に集まった4人。花壇に堆肥をまいて地面をならし、施主が用意したビオラ、ラベンダーなど14種類約80株を図面通りに植苗した。苗を保護するための樹皮で地表を覆ってから水やり。“主”を迎えて彩りを得た花壇に、生徒らの顔もほころんだ。
「イメージ以上の仕上がりで、自分でもびっくり」と細井君。目木保寧美さん(14)は「将来、どんな仕事をするかわからないけれど、誰かを楽しませるために働きたい」と瞳を輝かせた。
掲載紙面(PDF):
2009年1月10日(1831号)4面 (8,120,462byte)
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