2021年02月21日
自家のルーツをテーマにした特別展を観覧する平田オリザ氏(右)
赤穂市政特別アドバイザーに昨年就任した劇作家、演出家の平田オリザ氏(58)のルーツを紹介する特別展「平田オリザと時代を駆け抜けた平田家の人々」(赤穂民報社など後援)が御崎の市立美術工芸館・田淵記念館で開かれている。
平田家は森家時代に龍野から赤穂に移住した薬種商。オリザ氏の祖父・内蔵吉(1901ー45)は医療を東洋哲学の視点でとらえた著作を多く残し、現在の鍼灸学の基礎を築いた。内蔵吉の弟、晋策(1904ー36)は少年誌に子ども向け軍事小説を書き、軍事評論家としても一世を風靡。内蔵吉の次男でオリザ氏の父の穂生(1927ー2004)はシナリオライターとして活躍した。
特別展では、平田家が加里屋で営んだ「平田薬舗」の看板、内蔵吉が開発した治療器具、晋策の著書など約80点を集め、明治から平成にかけて時代順に展示。一家の功績を顕彰している。
展示初日の先月24日には講演で来穂したオリザ氏が来館。内蔵吉が小学生のときに書いた習字や晋策の通知簿など初めて目にしたものもあり、「よく残っていたね」と展示品の一つ一つを興味深く観覧した。
オリザ氏は特別展図録に寄せた手記で「赤穂市で平田家ゆかりの人々についての展示を行っていただくことは何よりの喜びです」とし、市政特別アドバイザーとして「今後も是非、赤穂市の発展のために尽力していきたいと願っています」と抱負を述べている。
3月15日(月)まで午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。火曜休館(2月23日は開館し、24日に休館)。入館料300円(小・中学生150円)。Tel42・0520。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2021年2月27日号(2406号)2面 (8,072,256byte)
コメント
見学しました。平田晋策が長く生きていれば大政治家になっていたのではないかと感じました。そしたら赤穂ももっと発展していたように思います。
投稿:赤穂好き 2021年02月23日
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