2021年04月25日
横谷渓谷のルートマップ
自作の道標プレートを設置する須田雄三さん
階段を整備するオタカクラブ有志
健康志向の高まりとともに、豊かな自然と眺望などが楽しめる山歩きがブームとなっている中、より安全で快適にハイキングを楽しんでもらおうと、赤穂市内の山々でボランティアの地元住民らによる登山道整備が活発になっている。そのうち3か所を取材した第2弾。
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雄鷹台山と高山にはさまれた谷間にある横谷渓谷。JR播州赤穂駅北口から高台へ上がった住宅地にある真菰池の横を過ぎると「横谷入口」のプレートがある。
ほぼ平坦な山道を450メートルほど歩くと横谷渓谷。砂防ダムを越えた水が岩場を流れる。せせらぎを横に聞きながら先へ進むと、形がカエルに見える「ガマの岩」、かつて鉱物を採掘しようとした跡といわれる洞窟がある。洞窟までは途中の分岐から雄鷹台山、高山、塩屋のハブ池へ至るルートもあり、バリエーションのある山歩きが楽しめる。
登山グループ「オタカクラブ」(小賀紀明会長)の有志が昨年11月ごろから山道に生い茂っていた樹木や下草を除去し、ルートに沿って木の幹や枝に目印となるピンク色のリボンを結んだ。分岐点などにプレートを設置。急な登りの難所にはガイドロープを設けた。
中心となって整備した加里屋の須田雄三さん(65)は「横谷は子どもの頃、よく遊んだ場所。最近はほとんど訪れる人がなかったが、とてもいいところなので、ぜひ散策してほしい」と話す。
また、雄鷹台山のメインルートには、急な登りが続く8合目と9合目の間に階段約80段が整備された。会員仲間数人が担ぎ上げた倒木や流木を材料に取り付けた。「以前に足を滑らせて捻挫したことがあったので、安全に登れるようにと整備しました」と元沖町の富彌博義さん(73)。小賀会長は「みんなのおかげで、どんどん良い山になっている」と誇らしげだ。
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赤穂民報より
標高の低い山でも、道に迷って遭難したり、天候の急変、けがなどのリスクがあります。十分な準備と計画をして、無理せず安全に山歩きを楽しんでください。
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掲載紙面(PDF):
2021年4月24日号(2414号)4面 (6,447,286byte)
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