2021年05月14日
姫路市美術展の市長賞受賞作「浄瑠璃寺夕影」を安養寺に献画した橋本正史さん=後列右
一昨年の姫路市美術展で絵画(日本画)の部で市長賞に輝いた橋本正史さん(72)=大津=が受賞作「浄瑠璃寺夕影」を地元の安養寺にこのほど献画した。
浄瑠璃寺(京都府木津川市)の国宝・九体阿弥陀如来を題材にしたS50号の作品。ろうそくの灯に照らされた仏像が扉越しに手前の池に映る情景を描き、厳粛な静けさが画面から伝わる。
橋本さんは過去に赤穂市、相生市の公募展でも市長賞を受賞した実績がある。「浄瑠璃寺夕影」はこれまでに手掛けた作品の中でも「最も気持ちを込めた作品の一つ」といい、ゆかりのある同寺に寄贈した。
「仏様が生きる道筋を照らしてくれているように感じる」と小野崇暁(しゅうぎょう)住職(53)。前住職の哲雄さん(86)は「力作を寄贈していただきありがたい。この御縁を大切にしたい」と話した。献画された作品を本堂に展示し、5月23日(日)の降誕会(ごうたんえ)法要で参拝者に公開する。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2021年5月15日号(2416号)4面 (8,445,863byte)
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