2021年05月15日
【※1】当面は240人(日曜は180人)でその後280人(210人)に増やす予定 【※2】曜日によって異なり、150人または600人 【※3】コールセンターのほか接種医療機関でも受付 【※4】市公式ラインからウェブへリンク 【※5】電話予約は、まずは80歳以上に限定、17日から70歳以上、19日から65歳以上に段階的に対象を拡大。ウェブ予約は14日から65歳以上を対象に受付 【※6】集団接種は5月15日から開始 【※7】初回は1万5000人の予約枠を設定
今月10日から赤穂市でも65歳以上市民を対象に始まった新型コロナウイルスワクチンの接種予約について、予約方法への不満や改善を求める声が上がっている。
市は、▽赤穂市民病院(一日当たり90人)▽赤穂中央病院(同60人)▽赤穂すこやかセンター(同48人)の3会場で5月24日〜6月30日に実施する5544人分の予約枠を準備して10日午前9時からライン、ウェブサイト、コールセンターで一斉に受け付けを開始。1時間40分後の午前10時40分に予定した枠が埋まり、この日の受付を終了した。約98%に相当する5440件がインターネット(ライン、ウェブサイト)による申し込みで、コールセンターへの電話による申し込み受付は104件にとどまった。
市が外部業者に委託して設置したコールセンターでは5回線で予約を受け付けたが、電話が集中して、ほとんどつながらない状態が継続。NTTなど通信各社が「110番や119番等の重要な通信の確保や、固定電話通信全体のつながりやすさの維持のため」に特定電話番号への通話を制限したこともあり、多くの場合で「ただいま電話が大変混み合っております」とアナウンスが流れたとみられる。
塩屋地区の70代女性は「朝から100回以上電話をかけた。11時にやっとつながったと思ったら、もう終わったと。半日つぶれた」と徒労を嘆き、「年代や地区によって受付順を設定するとか、もっと工夫してほしい」と要望した。
その他に赤穂民報に届いた意見、要望として、▽全員予約できるものと思っていた。予約枠に限りがあるのなら、そのように知らせておいてほしかった▽インターネットとか言われてもわからない。ほとんどの人の予約が済んでから電話で予約するつもり。かなり先になりそうだけど仕方ない▽両親の接種をネット予約したが、母の分は取れて、父の時にはすでに予約がいっぱいで取れなかった▽65歳以上で働いていて代理予約もしてもらえない人はどうしたらよいのか―といった声があった。
7月以降の予約について市は「5月24日の週に予約枠を設定し、詳細については市ホームページや回覧広報などで告知する」(新型コロナウイルスワクチン接種対策室)とし、「接種を希望する市民にはワクチンは行き渡るので、あせらず、安心して」と呼び掛けている。
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他の自治体も対応に苦慮
赤穂市の近隣市町でも電話予約の集中が課題となっている。
近隣では最も早く4月20日に予約を開始した相生市は電話とウェブで一斉に受け付けたところ、予約枠480人分すべてがウェブで埋まり、電話では一人も予約できなかったという事態が発生。「市民のみなさんからお叱りを受けた」と2度目の予約日は半分の240人分を電話枠に確保した。次回へ向けて電話回線の増設を検討しているという。
上郡町は5月6日から電話のみで受け付け開始したが、やはり電話がつながりにくい状況が続いたため、14日からウェブ予約を追加導入した。
たつの市は確保の目途が立った1万5000人分のワクチンを個別接種9000人(電話のみ)、集団接種6000人(電話とウェブで半々)に振り分けた上で、電話予約はまずは80歳以上に限定し、4日目から70歳以上、6日目から65歳以上へと段階的に対象を拡大する方式をとる。
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今後の課題は医療従事者の確保
今後の課題を尋ねると、すべての市町が「ワクチンが順調に供給されるかどうか」と答えたのに加え、「ワクチン供給が十分になった場合、接種を担う医療従事者の確保がネックになる」との回答もあった。
接種場所への交通移動が困難な人への救済策としては、たつの市が車を所有していない高齢者世帯にタクシー費用を助成(上限3000円×4回、所得制限など条件あり)。上郡町もタクシー費用を半額助成(上限1000円×4回)するほか、地域バスによる搬送を計画している。
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65歳以上接種「7月末完了」は可能?
65歳以上のワクチン接種について、政府は4月23日の時点で「7月末までに2回の接種を終えられるように取り組む」と表明。これを受け、赤穂市は「関係機関と調整している」(同室)という。また、在宅で介護を受けているお年寄りなど自力での外出が困難な高齢者については、「情報収集した上で対応を検討する。いずれにしても、何らかの方法で接種できるように対応していく」(同室)としている。
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【別表の注釈について】
※1)当面は240人(日曜は180人)でその後280人(210人)に増やす予定
※2)曜日によって異なり、150人または600人
※3)コールセンターのほか接種医療機関でも受付
※4)市公式ラインからウェブへリンク
※5)電話予約は、まずは80歳以上に限定、17日から70歳以上、19日から65歳以上に段階的に対象を拡大。ウェブ予約は14日から65歳以上を対象に受付
※6)集団接種は5月15日から開始
※7)初回は1万5000人の予約枠を設定
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【補足】
たつの市の接種済み人数について、80歳以上を対象に抽選による優先接種が4月から5月にかけて行われ、485人が2回目まで接種を終えていました。(2021年5月18日16時10分)
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2021年5月15日号(2416号)1面 (8,445,863byte)
コメント
近隣市町との比較もしやすい表の作成ありがとうございます。
こうやって数字で出していただくと全体像が見えてきて安心しますね。
次回以降の予約に関しては前回の事を踏まえて速やかに改善策を打てるかどうかだと思います。
変異株の脅威がどうこうと連日のように報道されますが、どう騒いでも皆さんの希望通りにワクチンの数が急に増えるわけでもないので、もう一度基本に立ち返って手洗い・うがい・マスク・換気などの感染対策ですね。
投稿:もっと詳細な情報を 2021年05月16日
今回の高齢者向けワクチン接種予約受付ですが電話よりも、WebやLINEでの受付が大多数だったね。他市では受付開始から百回以上かけて繋がった時点で一時間以上過ぎていたと言う事例も(神戸新聞)
接種会場、3ヶ所で対応だかもう少し増やせないのかな?せめて小学校区単位に…お年寄りは移動手段の無い方が多数だろうと思います。
投稿:さてはて 2021年05月15日
先程ニュースで見ましたが、新潟県上越市のワクチン接種方法はよく考えてられて、市民も不満が殆どないようですね。
行政が高齢者の接種日を指定し、それを郵送
・予定日変更
・集団接種を受けない
上記の場合、電話等で問い合わせ、予定日の変更等ないのであれば、指定された日に会場に向かうだけだそうです。
投稿:30代男性 2021年05月15日
高齢者の多い市なのに集団接種の3会場のみで個別接種会場が
無い事が納得できません。
若い人も重症化する変異株も蔓延し出しているのに、
このペースのままなのですか?いつになったら65歳未満の
人も接種できるのでしょうか。
投稿:接種希望者 2021年05月15日
私も同感です。今の政府が言っていることを真に受けてどうするのでしょうか?あくまでもオリンピックや選挙が近いからアピールで言っているだけであって、不安に煽られ過ぎだと思います。そもそも赤穂市がワクチンを渋る理由がないです。
投稿:落ち着いて 2021年05月15日
ワクチンを打っても、重症化が防げる可能性があるだけで、感染は防げないことをもっと周知しておくべきだと思います。
インフルエンザでもそうですが、予防接種を受けたのにかかった?と聞くことがあります。
打ったから大丈夫ではない。
これでまた人流が増え、感染が更に増えないことを祈ります。
投稿:市民 2021年05月15日
政府も信用できないところはあるけど、総理が7月中に打てと言ってるのにワクチンがないなどと言えますか?ワクチンが届いているのに速やかに接種しないのは自治体の責任だと思います。
投稿:nomo 2021年05月15日
政府の言い切りって、信用できますか?
今のワクチン接種状況が、国よりも赤穂市に責任があるとは
私には思いにくいです。
投稿:nomoさんへ 2021年05月15日
赤穂市は市民の命をどう考えているのだろうか。今県内では感染しても入院ができず自宅療養するしかない。高齢者には感染が命とりにさえなる。だからみんな一日も早くワクチン接種で安心したいと予約が殺到しているのである。にもかかわらず、一日わずか198人の接種しか行われない。これでは全員が2回接種するまで一体何日かかるのか。今後接種を増やすにしても、一日でも早く一日でも多くの人にとみんな願っているのである。近隣の市町でも、接種開始日も接種箇所も一番劣っている。高齢者の人口が2番目に多い市にもかかわらずである。
ワクチンは供給できると政府も言い切っている。赤穂市は今すぐにでも、できない言い訳をするより先にどうすれば一日も早く多く接種できるか真剣に考え直すべきである。
投稿:nomo 2021年05月15日
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