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富原地区の水害防止へ排水ポンプ車

2021年06月19日

  • 赤穂市が新たに導入した排水ポンプ車

    赤穂市が新たに導入した排水ポンプ車

 富原地区の水害防止に役立てようと赤穂市は、1分間で30トン分の排水能力を持つポンプ車1台をこのほど新規導入した。富原排水機場(毎分13トン)の処理能力を超える雨が降った場合のバックアップとして活用する。
 8トントラックに発電機と水中ポンプ(毎分7・5トン)を4基搭載。一般的な消防ポンプ車の13倍の排水能力を有する。燃料タンク(350リットル)が満タンの状態で約13時間運転でき、さらに給油により最長48時間連続で運転できる。夜間でも操作しやすいように照明装置を備えている。
 市によると、富原地区では2018年7月の西日本豪雨で排水機場の内水処理が追いつかず市道が冠水。地域住民から能力向上の要望が出ていた。施設改善に適用できる国の補助金メニューがなかったため、代替措置として4400万円かけて排水ポンプ車を導入。「西播磨の自治体では初めて」という。
 中広の土木詰所に保管し、富原橋の水位が「水防団待機水位」に達した場合に委託業者が出動させ、市職員と消防団(第11分団)が協力して稼働する。市は「排水機場の能力を超える雨が降っている場合には早めに出動させたい」(農林水産課)とし、「災害がないのが一番だが、非常時には率先して活用する」と話している。


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掲載紙面(PDF):

2021年6月19日号(2421号)2面 (6,664,484byte)


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