2021年08月29日
9月1日から公開範囲が拡大される赤穂城跡二之丸庭園=市教委提供
赤穂城の築城360年、国史跡指定50年に合わせ、赤穂市は市制70周年記念「まるごと赤穂城博」を企画。本丸櫓門での企画展で記念入城証を配布するほか、復元整備中の二之丸庭園の公開範囲を拡大。城郭研究者による講演会を開催する。
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赤穂城は、赤穂藩浅野家初代藩主の浅野長直が築城した海岸平城。赤穂藩の軍学師範だった近藤正純が甲州流軍学に基づいて設計し、寛文元年(1661)に完成した。1971年に国史跡に指定。2006年には「日本100名城」の一つに認定された。
企画展「赤穂城の歴史と特徴」は9月18日に開幕する。11月までの土日祝日と12月11、12、14日の午前10時〜午後4時に本丸櫓門の階上内部を公開し、発掘調査で出土した遺物と解説パネルを展示。会期中、先着3000人に記念入城証を配布する(1人につき1枚。なくなり次第終了)。
2002年から復元整備が進められ、現在部分公開されている国名勝の二之丸庭園は9月1日(水)から公開範囲を全体の約8割まで拡大。池泉に浮かぶ島に木橋で渡れるようになるほか、西仕切門をくぐって花見広場に通り抜けが可能になる。9月23日(木・祝)には二之丸門跡周辺で午後2時から発掘調査現地説明会を開く。来年2月ごろには西中門跡周辺の整備現地説明会を予定している。
講演会は「近世海城研究最前線」をテーマに9月から12月にかけて全3回。いずれも中広の赤穂市文化会館ハーモニーホール2階学習室で午後2時〜4時。9月1日(水)午前9時から市教委文化財係(Tel43・6962、ファクス43・6895、メールbunkazai@ci
ty.ako.lg.jp)で各回先着50人を受け付ける。日程と内容は次のとおり。
▽9月18日(土)=「海城としての唐津城〜発掘調査成果から見た唐津城の特徴〜」坂井清春氏(唐津市教育委員会)
▽11月20日(土)=「波の上の名城〜瀬戸内海と高松城〜」高上拓氏(高松市埋蔵文化財センター)
▽12月12日(日)=「海城の魅力〜城の形態の最高到達点〜」三浦正幸氏(広島大学名誉教授)
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2021年8月28日号(2429号)1面 (5,770,893byte)
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