2021年10月02日
私は今春から赤穂での生活が始まり、自動車に乗る機会が増えました。そのため、意識をしなければ、身体を動かす機会がついつい減ってしまうようになりました。
先日、スマートフォンのヘルスケアアプリを開いたところ、1日の歩数がとても少ない日が続いていました。そこで早速、朝のラジオ体操やランニングに取り組んでいます。みなさんは、ご自身が1日にどれくらい動いているか、把握されているでしょうか。
厚労省は、2013年に健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)を示し、+10(プラス・テン)という「現状よりプラス10分多くからだを動かすこと」を推奨しています。また、昨年、WHO(世界保健機関)は「WHO身体活動・座位行動ガイドライン」を示しました。身体活動は、 2型糖尿病、心臓病、がん等の疾病予防としての貢献だけでなく、心の健康に対しても良い影響があることが知られてきています。
こういった心身の恩恵を受けるためには、少なくとも、成人では週に150分以上の軽く息が弾む程度の運動・スポーツ(例えば、軽いジョギングやウォーキング、水泳、サイクリング等)に取り組むことが推奨されており、子供に対しては毎日60分以上の軽く息が弾む程度以上の身体活動を行うことを推奨しています。
しかし、この夏もステイホームが叫ばれました。なかなか身体を動かす機会を確保することが難しいと感じられている方もいるかもしれません。ただし、先に述べたWHOのガイドラインには、「少しの身体活動でも何もしないよりは良い。多い方がより良い。」というメッセージも示されています。
無理をしたところで、継続しないのが運動や身体活動です。怪我や体調を悪くしてしまっては、元も子もありません。ようやく過ごしやすい朝晩も多くなってきた今日この頃です。この秋は、まずは少しずつ「いつもより5分、10分多く」といった気持ちで、身体を動かしてみてはいかがでしょうか。(教育学部保健教育学科講師・川勝佐希)
[ かしこい子育て ]
掲載紙面(PDF):
2021年10月2日号(2433号)3面 (9,824,391byte)
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