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本堂改修の萬福寺で御動座式

2021年11月14日

  • 萬福寺の御動座式で木箱に収められた本尊の阿弥陀如来像

    萬福寺の御動座式で木箱に収められた本尊の阿弥陀如来像

 加里屋の萬福寺(真宗大谷派、源誓純住職)で13日、本堂の改修に伴う御動座式があり、本尊の阿弥陀如来像が門徒らによって仮御堂に移された。

 同寺は、蓮如上人が播州に浄土真宗を広めるために派遣した6人の高弟によって建立された「播磨六坊」の一つ。本堂は1910年(明治43)の火災で建物を焼失し、39年(昭和14)に再建。今年10月に大屋根の改修に着工した。阿弥陀如来像は鎌倉時代の作といわれ、明治43年の火災では当時84歳の女性が猛火の中を運び出した逸話がある。

 御動座式には関係者約30人が参列。読経と焼香の後、本尊を木箱に納めて輿に乗せ、総代長の後藤利彦さん(77)=高野=ら寺役員らが仮御堂となる書院へ運んだ。床の間に安置し、参列者らはこれまでは間近に見ることのなかった仏像の近くで手を合わせた。

 来年12月末までに大屋根の改修を完了し、2023年3月に本尊を本堂に戻す「還座(げんざ)式」を行う予定。源住職は「代々の住職と門徒のみなさんが大変な思いをして受け継いできた寺とご本尊をこれからも大切に守っていきたい」と話した。

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 記事文中、火災焼失後に再建された西暦年に誤りがありました。正しくは「1939年」でした。(2021年11月22日11時35分)


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2021年11月20日号(2439号)2面 (6,303,575byte)


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