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市民病院 責任明確化を明言 「土曜診療」も前向き

2021年12月24日

  • 出席者から厳しい発言もあった「赤穂市民病院の医療を考える懇談会」

    出席者から厳しい発言もあった「赤穂市民病院の医療を考える懇談会」

 赤穂市民病院をより良くするための意見や方策を市民や有識者を交えて話し合う「赤穂市民病院の医療を考える懇談会」が23日に同病院で開かれた。病院側は経営責任明確化や大胆な改革に取り組むと明言。土曜診療実施の要望に対しても前向きに検討する意向を示した。

 懇談会には、市民団体代表や医療関係者などが出席。藤井隆院長をはじめ病院幹部が経営改善に向けた改革プランの実施状況と同病院を取り巻く現状と課題を説明した上で、出席者から質問や意見を受け付けた。

 16年連続の赤字となっている経営状況や相次いだ医療事故が問題視される中、出席者からは、「市民病院は絶対に必要な病院。経営危機を乗り切って生き残って」「何とか勢いを取り戻してほしい」といった激励があった一方、「今後も赤字が続く場合、誰が責任を取るのか。トップは報酬カットを検討しないのか」「医療事故もあり、行きたい病院ではなくなっている」などと厳しい発言も。藤井院長は「経営検討委員会で給与の件も検討されている」「信頼回復に向けて努力していく」と釈明。高原秀典副院長は「来年度は責任の所在が明確な組織体制を作っていく」と表明し、白石英幸副院長は「近日中には大胆な改革を実施する予定」と述べた。

 産婦人科再開の要望に対しては、藤井院長は「赤穂市民病院と赤穂中央病院と2つの産婦人科があると、患者を分割することになり、経営上は赤字になるのが明らか。中央病院にバックアップしてもらった方が合理的」と回答。土曜診療実施の要望には、「医師の働き方改革が進んでいる」(藤井院長)と難色を示した一方、「時差出勤で何とかいけるのではないか」(高原副院長)と前向きな回答もあった。

 改革プラン実施状況の評価では、「第二期構想の推進」など6項目ある最重点項目に対する病院の自己評価が5項目で「○」になっていることについて、出席者が「(経営指標が)上向きに転じているのか」と問い質した。病院側は「目標をクリアできる環境や体制を整備しているということで『○』と評価している。今後経営改善につなげられるように努力していく必要がある」と答えた。


社会 ]

掲載紙面(PDF):

2022年1月1日号・第2部(2445号)2面 (5,802,168byte)


赤穂市で土地をお探しの方

コメント

市内には総合病院がもうひとつありますし、開業医も他市との人口比では多いように思います。公立病院でなければならない理由は乏しいです。

15 6

投稿:移住者 2021年12月30日


「経営責任」を問うご意見が多いようですが、公立病院は
不採算であっても維持しなければならない事もあるのだと
思います。
市内の〇〇診療所はなくなり、〇〇科もなくなるでしょう。
「事業を畳む」ようなことになれば、どこで医療を受ければ
良いのでしょう。

9 10

投稿:経営責任 2021年12月30日


誤配の原因は業者のうっかりやから、追及も調査も報告も要らないです。
それよりも病院の経営問題ですが、自力での再建が難しいなら事業を畳むことも選択肢だと思います。

26 6

投稿:元読売読者 2021年12月30日


うちも読売新聞、おかしいと思ってました。
原因を調査しではなく、原因を調査のうえ報告でしょ。
とりあえずは、市内の何世帯に配られたのですか。
こんなコメント欄ではなく、速報で記事で出すべきでしょ。
今春の選挙、配達業者のミスで遅れたときは執拗に記事にしてませんでしたか。
当分、人のミスは責められませんな。

16 20

投稿:前代未聞だわ 2021年12月29日


 赤穂民報1月1日号が12月29日に誤配されたことにつきまして、大変な不手際で読者、広告主、関係者の皆様に深くおわび申し上げます。

 誤って折り込まれたのは、赤穂市内で購読されている読売新聞で、担当の販売店から「元日の朝刊に折り込むべきものを誤って配達してしまった」との報告がありました。

 ミスが発生した原因を調査し、再発防止に努めます。

5 9

投稿:赤穂民報 2021年12月29日


この記事、今日の紙面で病院の杜撰な管理といった記事とともに拝見しました。
ただ、そんなことよりも1月1日付の紙面が今日配付されていることに驚きました。
各界の代表者のみなさまのあいさつも寄稿されていましたが、年内に配布されることを理解していたのでしょうか。
この時期に明けましておめでとうございますで始まるみなさまのあいさつ文、とても滑稽に思えました。ただただ失礼な掲載のあり方で、個人の意見ですが、報道機関としてあるまじきと思えました。

13 3

投稿:赤穂民報様 2021年12月29日


 責任者が市長であることはそのとおりです。

 議会の議決を経て管理者を置かないことができる(赤穂市病院事業の設置等に関する条例4条の2)

 管理者を置かない地方公共団体においては、管理者の権限は、当該地方公共団体の長が行う。(地方公営企業法8条の2)

これらの法令からすると、「管理者の権限」は赤穂市長が有していますが、「管理者」は置かれていないというのが正確です。

2 0

投稿:赤穂民報 2021年12月28日


ご指摘ありがとうございます。
「管理者の権限は赤穂市長が行っている」と
「事業管理者は赤穂市長」とは同じ意味ではないのでしょうか。

4 0

投稿:経営責任 2021年12月28日


 正確には、「赤穂市民病院は議会の議決を経て管理者を置かず、管理者の権限は赤穂市長が行っている」という状態です。

8 1

投稿:赤穂民報 2021年12月26日


赤穂市民病院の事業管理者は赤穂市長です。
ご存じない方が多いように思いますが、責任者は
市長です。

9 6

投稿:経営責任 2021年12月26日


土曜日診療を行っても、イイ医者が少ない市民病院の経営改善に至らないと思います。
平日の午後診復活してないのに、土曜日診療なんて出来るはず無いでしょ!
イイ医者、イイ医療があってこそ、市民から愛されると思います。

33 5

投稿:何だかな… 2021年12月24日


かなりの貯め込んだ資金があって
16年持ったようですが
もう少し早く手を打てなかったのか?
午後診療も土曜日も、民間はやってる!
なぜ中央病院に出来て、市民病院はできないのか?

20 9

投稿:赤穂市民 2021年12月24日


どこの管轄か知らんが、16年も赤字続きで放置していたら一般企業ならとっくに倒産だぞ。病院、市役所関係以外の第三者が経営に関与した方が良いと思う。産婦人科に関しても、赤字うんぬんよりも、産む方にも選択肢を。と言う考えは無いのか?
抜本的な改革を求む。

18 11

投稿:赤穂市民 2021年12月24日


土曜診療あったらいいと思います。でも、それで人件費がかさんで赤字が増えるのならちょっと。

18 2

投稿:一市民 2021年12月24日


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