2022年04月23日
新社会人に向けて「出会いの大切さ」を説いた竹下佳江氏
今春市内の事業所に就職した社会人を歓迎する「新入社員のつどい」(赤穂商工会議所主催)が21日、加里屋中洲の赤穂ロイヤルホテルであり、バレーボール元女子日本代表の竹下佳江氏(44)が「世界最小最強セッターが語るー仕事と人生の成功法則ー」と題して特別講演した。
竹下氏は身長159センチと小柄ながら全日本女子チームのセッターとして2004年のアテネ大会から3大会連続で五輪に出場。12年のロンドン大会で日本女子では28年ぶりとなる銅メダル獲得に貢献した。現在は姫路市を拠点にV1リーグに所属するプロチーム「ヴィクトリーナ姫路」の球団社長付エグゼクティブアドバイザーを務めている。
2000年のシドニー大会予選で五輪出場を逃して世間から批判を浴び、一度は競技から遠ざかった経験のある竹下氏は対談形式で行われた講演で、「会う人、会う人が敵にしか見えなかった。自分自身も嫌な人間になっていた」と当時を振り返り、「自分の技術を磨いて認めさせるしかない。頑張ってトライしていくうちに道が開けると思った」と選手に復帰したときの思いを語った。
普段から大切にしている心掛けとして、「できない理由ではなく、できる方法を考える」「仲間を信じると決めた自分を信じる」「一番になれるものを見つける」など7項目を挙げ、人とのコミュニケーションの大切さも強調。「出会いは財産。コロナ下で人と対面することが難しいけれど、ポジティブに笑顔で、出会いを大切に」と呼び掛けた。
掲載紙面(PDF):
2022年4月29日号(2460号)2面 (10,585,646byte)
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