「伝統と新しいかたち」山陽百貨店で赤穂緞通展
2022年04月29日
伝統的な一畳敷から、ものづくり作家とのコラボ作品まで多彩に並ぶ「〜暮らしに生きる伝統と新しいかたち〜赤穂緞通工房 結ーゆうーなおこ展」が5月4日(水・祝)から姫路市南町の山陽百貨店本館5階美術画廊で開かれる。
山陽百貨店で個展を開くなおこさんと出品作
出品者のなおこさん(本名・見並なおこ)は15歳で赤穂緞通織方技法講習会の1期生として入門し、市選定保存技術保持者だった故阪口キリヱさんに師事した。上郡町高山の築250年以上の古民家に構えた工房で研さんを積み、2020年11月に御崎の桃井ミュージアムで初個展。鑑賞した山陽百貨店の美術担当から「ぜひ、うちでも展示会を」とオファーを受けた。同百貨店の美術画廊で赤穂緞通の個展が開かれるのは今回が初めてという。
今展では新作約85点を展示する。約10か月かけて織り上げた一畳敷をはじめ、初個展でも評判となった円型やエンブレム型の小型緞通を出品。「新しいことにもチャレンジしてほしい」という百貨店側の提案もあり、ガラス、木工、クラフト、竹細工などの作家6人とそれぞれコラボしたアクセサリースタンドや椅子、小物入れのほか、毛足を長めに残した猫ベッドなどの意欲作も。また、破損を丁寧に修繕してクリーニングした古緞通を10点ほど並べる。
工房の名称は「いろんな人とつながって、結びついていけるように」との思いで名付けたという。「まずは赤穂緞通を知ってほしい。赤穂緞通を織ってみたいという人が関心を持ってくれるきっかけにもなれば」と話している。
10日(火)まで午前10時〜午後7時(最終日は3時まで)。
Tel079・223・1231。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2022年4月29日号(2460号)1面 (10,585,646byte)
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