義士祭へ向け東映剣会が殺陣稽古
2022年12月07日
赤穂義士祭の忠臣蔵パレードで忠臣蔵を題材にした殺陣ショーを演じる「東映剣会(とうえいつるぎかい)」が本番へ向けて稽古を行っている。
3年ぶりの赤穂義士祭出演へ向けて稽古中の東映剣会のみなさん
同会は創設から70年の歴史をもつ殺陣専門の俳優集団。義士祭には、中井貴一さんがスターパレードに出演した1994年、中井さんの親友で当時から同会の中心的存在だった故木下通博さんが率いて初めて参加した。忠臣蔵の名場面を迫力あふれる殺陣を交えて演じる芝居が観客を魅了。2015年の義士祭前夜祭の舞台上で木下さんが急病で倒れ、帰らぬ人になった以降も後進が引き継いだ。一昨年と昨年はコロナ禍でパレード自体が行われず、3年ぶりとなる。
今年の稽古は11月中旬から京都市右京区の東映京都撮影所で始まった。主な練習場所はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に登場した稽古場のモデルにもなった道場。同番組のアクション担当だった殺陣師の中村健人さん(55)の監修でシナリオに沿って何度も演技を反復している。
東映京都撮影所の稽古場に掲げられている「万死して一生を得る」の書
最初はゆっくりとしたスピードで演者同士の動きを合わせていく。中村さんは「単に動作を覚えればよいというものではなく、感情を込めてドラマをつくり上げていくことが大事」と話す。義士祭当日の朝まで殺陣を磨き、本番に臨むという。
あまり知られていないが、義士祭では上演場所ごとに内容の異なるシナリオでショーを披露しており、今年は中村さんが大手門前交差点(午後0時30分ごろ)での演出を担当し、本部観覧席前(午後1時40分ごろ)はテレビドラマ『科捜研の女』シリーズのアクションを担当する殺陣師の清家一斗さん(32)が演出する。
関係者によると、木下さんは生前、「義士祭の殺陣は義士に奉納する思いで演じている」と語っていたという。今年も熱演に期待したい。
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掲載紙面(PDF):
2022年12月10日号(2487号)1面 (4,557,615byte)
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コメント
木下さん、亡くなられて七年か…
義士祭前夜に、数回ご一緒させて頂きました。
投稿:早いな… 2022年12月07日
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