2009年03月07日
キルギスのニュースが日本で紹介されることは珍しいと思いますが、19日にキルギス議会が「米軍基地閉鎖」を承認したことが日本で報じられたと聞きました。
記事を読むまで詳しく知らなかったのですが、キルギスは2001年にアメリカと基地設置協定を結び、アフガニスタン派兵の重要拠点となっていたそうです。今回の協定破棄は巨額の財政支援と引き換えにロシアが働き掛けてきたといわれています。
このことは、こちらの新聞では1面トップで扱われていましたが、庶民にとってはあまり関心がないようです。
私のいる村を見ても、そもそも新聞を読んでいる世帯が2〜3割程度というのもありますが、毎日のごはん、薪割り、水汲み、誰かの誕生日のお祝い、生活費の心配など、日々の暮らしで頭がいっぱい−というのが正直なところです。政治への不満を口にする人もいますが、「それはバキエフのせいだ」と大統領の名前を口にして済ませてしまうことが多いです。
そんな様子を見ていると、政治と歴史的背景や生活がいかに関わりあっているか、ということに以前より関心が深くなりました。
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▽伊藤寛子さん=赤穂西中学校出身の26歳。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として平成21年6月まで中央アジア・キルギス共和国に2年間の単身赴任中。「ジュジュ」(キルギス語でひよこ)は現地でのニックネーム。
[ 寛子のキルギス日記 ]
掲載紙面(PDF):
2009年3月7日(1838号)3面 (9,080,198byte)
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