近畿高校弓道で優勝 赤穂3年の札場菜那さん
2023年08月26日
第76回近畿高校弓道大会の女子個人で赤穂3年の札場菜那さん(18)が優勝。自身にとって高校最後の公式戦で有終の美を飾った。
近畿高校弓道の女子個人で優勝した札場菜那さん
大会は7月22・23日に彦根市であり、近畿2府4県の上位選手計60人が出場した。決勝は的を外した者が脱落する「射詰」と呼ばれる競技方法で、4射目まで終えた時点で札場さんを含む4人に絞られた。5射目からは的の直径がそれまでの36センチから24センチに縮小。他の3選手が外した中、唯一人的を射止めた。
大会の数日前に体調を崩して不安があった中、8射して5本以上的中すれば通過できる予選は5本的中でぎりぎりクリアした。しかし、本人は「前日の公開練習で、いい感じで弓を引けていた」と復調の手応えを感じていたといい、勝負がかかった最後の場面も「思ったよりも的が小さく見えなかった。外す感じはなかった」と冷静に狙いを定めた。優勝を決めて試合場を出ると、うれしさと安堵の気持ちがあふれて涙がこぼれた。
3つ上の姉に続き、高校から弓道を始めた。「部員のみんなと、しんどい中でも頑張って練習してきたことが一番の思い出」と札場さん。「自分自身と向き合うことができる」のが弓道のおもしろさだと話す。村上真順顧問(41)は「責任感が強く、普段から練習をおろそかにせず、最後までやり抜くタイプ。これまでやってきたことが今大会で結実した」と努力を称えた。
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2023年8月26日号(2519号)1面 (5,411,106byte)
取材依頼・情報提供 |
個人情報保護方針 |
著作権 |
リンク |
会社概要
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。