2023年12月13日
「倒れていた私を助けてくれた親切な女性にお礼を伝えたいのです」と赤穂民報に電話したきたのは中広の70代女性Kさん。Kさんの話では、今月8日午前11時ごろ、中広の「東沖」交差点の北東側で電動カートごと転倒したという。
Kさんは左半身に麻痺があるため自力での歩行が困難。昨年9月に赤穂に転居してきて以降は出掛けることは少なく、「ほぼ、ひきこもりの状態」だという。この日は珍しく自分で買い物に行ってみたくなり、自宅から海浜大橋を渡った約3キロ先にある量販店を目指し、勇気を出して電動カートに乗り込んだ。
十分に安全に気をつけて運転していたつもりだったが、注意を向けていた車道とは逆側に脱輪。30センチほど低い歩道脇に横転してしまった。重さ50キロはあろうかという電動カートの下敷きになり、ほぼ身動きが取れない状態。車道からは死角になる位置で、「このまま見つけてもらえないのでは」と不安な気持ちで押し潰されそうになったという。
そこに、たまたま通りがかった女性が「大丈夫?」と駆け寄ってくれた。女性は「痛いとこないか?」などと声をかけながらKさんを救助。けががないことを確認すると、「見とったげるから、気ぃつけて行き」と見届けてくれた。
「本当に親切な方でした。地獄に仏とはこのことかと」とKさん。その後、目的の店舗にたどり着き、暖かそうな冬物の上着とズボンなどを購入できた。「あの方に助けてもらわなかったら、買い物をあきらめて家に戻り、そのままひきこもりに戻っていたと思います。あの方のおかげで、最悪の一日になるところが、とても幸せな日になりました。本当にありがとうございました」
[ 街ネタ ]
掲載紙面(PDF):
2023年12月16日号(2534号)3面 (7,670,683byte)
コメント
同じ所か分かりませんが、子供が自転車で信号を渡ってそのまま落ちていたと言う話も聞いた事があります。
あそこ辺りは危ないです
ご無事でよかったです。
投稿:はるん 2023年12月16日
いい話ですね。助け合い素敵です。優しい方が増えるといいですね。
投稿:晴 2023年12月14日
イイ話だな
投稿:△ 2023年12月13日
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