2023年12月31日
パラ卓球の第15回全日本選手権大会(11月25・26日、東洋大学赤羽台キャンパス)で関西福祉大3年の北川雄一朗さん(21)=相生市那波野=が男子シングルス(車いすクラス3)で4連覇。ダブルスも連覇し、2年連続の2冠に輝いた。
「守りに入らずに攻めきる」ことをテーマに臨んだ今大会。得意の打ち合いに持ち込んで得点を重ねる従来の戦法に加え、相手が下がったところにネット際に落とす揺さぶりも新たに採り入れた。
「これまでは勢いだけでやってきたところもありましたが、自分の呼吸でプレーすること、『考える卓球』を心掛けました」と北川さん。試合運びの巧みさも光り、シングルス、ダブルスとも1セットも落とさず、全試合ストレート勝ちを収めた。
今季は韓国に遠征。クラウドファンディングで寄せられた支援金を役立てた。「海外の強豪選手と対戦できた経験がすごく生きています。支援してくださったみなさんに感謝しています」。最新の世界ランキングはシングルス27位、ダブルス24位で、パラリンピック出場の目安となる20位以内が手の届く位置まで上昇してきた。
来年パリで開催されるパラリンピックの出場可否は4月の世界ランキングにより、そのためには3月までの国際大会で上位選手を倒す必要があるという。今後はライバル選手の動向を踏まえながら出場する大会を選択する予定だ。北川さんは「自分の弱点を見つめ直し、練習に集中したい」と挑戦を続ける。
全日本パラ卓球選手権で2年連続2冠の北川雄一朗さん
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2024年1月1日号・第1部(2535号)1面 (8,948,666byte)
コメント
2年連続2冠もすごいが、シングルス4連覇て。すばらしいの一言しかない。
パラリンピック出場めざしてがんばってください。応援してます。
投稿:すばらしい 2023年12月31日
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。