2024年01月27日
明治維新以前の播磨国と備前国の境界を示す鷏和の「国境石」が破損し、赤穂市教育委員会が対応を検討している。
破損した国境石は「恋ヶ浜」と呼ばれる海岸の近くにあり、高さ約1・9メートル、1辺約30センチの四角柱。材質は花崗岩とみられ、一方の側面に「従是東播磨國」、反対側に「従是西備前國」の文字が刻まれている。市内に現存する国境石としては、この他に赤穂沖に浮かぶ取揚島に建つものしかなく、市教委は標柱を建てて顕彰していた。
市教委によると、昨年11月20日、市民から「国境石が割れている」との通報があり、現地を確認したところ、石柱が3つに割れていた。破損した時期や原因は「不明」だといい、偶発的に倒れて割れたのか、人為的に壊されたのか、わかっていない。
石柱があった土地は財務省の所有。その周囲は民有地で、昨夏までに一帯すべての樹木が伐採され、国境石がポツンと建つ状態となっていた。
市教委は「指定文化財ではないが大切な地域の歴史文化遺産であり、破損したことは残念。市としては保全したいと考えており、財務省と協議を進めている」(文化財課)と話している。
掲載紙面(PDF):
2024年1月27日号(2538号)1面 (4,855,094byte)
コメント
雑木林だった恋ヶ浜が、雑木が取り除かれ景色が一変した。標柱がが表れ、歴史の証言を訴えているようだった。それが無残にも壊されて放置されている事が残念でならない。少し離れたところに、これを説明する金属中がある。「郷土の文化遺産を未来へと」と表示している。壊された標柱が、一刻も早く復元されることを願う。そして、教育委員会等関係機関は、歴史的評価をしっかり残すこと。赤穂市民の貴重な財産である。
投稿:海境筆界 2024年02月04日
指定されてはないが、かけがえの無い歴史的遺産です。「是より取揚島を見る」この標柱が立てられたころは海が見通せてたんだろうね。
投稿:腹立たしい 2024年01月27日
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