食堂閉店の赤穂高にコンビニ自販機
2024年09月07日
昨年度で校内食堂が閉店した赤穂高校にコンビニエンス店が運営する自動販売機が導入。おにぎりやパン、スイーツなど多彩な商品を購入できるようになり、生徒たちが喜んでいる。
赤穂高校に導入されたファミリーマートのサテライト自動販売機
赤穂、たつのなどでファミリーマート計6店舗を運営する鞍谷グループが赤穂加里屋中洲店のサテライトとして自販機1台を校内食堂があった生徒集会室に設置。8月23日から販売を開始した。同社によると、西日本エリアの公立高校では初めての導入だという。
自販機の内部は商品棚が6段あり、最大で54品目を販売できる。摂氏20度の上半分には常温保存可能な品物を並べ、同8度の下半分はドリンク類やスイーツなど冷蔵商品を陳列。学校休業日を除く毎日午前10時ごろ商品を補充し、生徒は休み時間や昼休み、放課後に購入できる。
同校では現在の場所に校舎が移転した1979年から委託業者による校内食堂が営業していたが、後継者難で今年2月を最後に撤退。代替業者が見つからず学校が苦慮していることを知った鞍谷グループが協力を申し出た。電気代と設置場所の使用料は同窓会が負担する。
「高校生にとって食事は大事。鞍谷さんと同窓会に感謝したい」と大角謙二校長(58)。生徒会の矢野一真会長(16)は「食堂がなくなってがっかりしていたけれど、思いもかけない形になってうれしい」と喜んだ。同グループ統括店長の鞍谷哲也さん(45)は今後は売れ行きや生徒の声を参考にしながら商品構成を入れ替え、景品がもらえる当たり券を付けて販売するアイデアも検討しているといい、「正直採算面は厳しいが、楽しく充実した学校生活の役に立てれば」と話した。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2024年9月7日号(2566号)1面 (6,058,114byte)
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コメント
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投稿:宮本 2024年09月15日
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