2008年02月09日
義士命日祭で振る舞われたダイコン煮
赤穂義士が切腹してから満305年にあたる4日、上仮屋の大石神社(飯尾義明宮司)で「義士自刃命日祭」があり、集まった人に“厄除け大根”が振る舞われた。
「一人でも多く義士の命日を知ってほしい」との思いから、同神社は3年前から命日祭当日にダイコン煮を提供。それまで神社役員だけだった祭典に1000人を超える参拝客が集うようになった。
今年も婦人会が地元・大津産のダイコン約100本を輪切りにし、油揚げといっしょに釜で調理。フタを取ると、真っ白な湯気とともに出汁の香りが参道に広がった。
この日は「立春」とは名ばかりの冷え込み。友人らと団体旅行で訪れた浜松市の野沢笑子さん(54)は「大切な日に参拝でき、記念になりました」とアツアツのダイコンを口に運び、体を温めていた。
「命日は浪士から“義士”に昇華した日でもある」と飯尾宮司。「平日にもかかわらず、たくさんの人にお参りしてもらえてありがたい」と義士の遺徳を偲んでいた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2008年2月9日(1778・1779号)5面 (9,991,590byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。