2026年09月11日
世界の第一線で活躍する演奏家が共演する「ル・ポン国際音楽祭2026赤穂・姫路」の開幕を前に11日、赤穂化成ハーモニーホールで共同記者会見があり、音楽監督の樫本大進さんが20年目を迎えた音楽祭への思いを語った。
音楽祭は赤穂ゆかりのヴァイオリニストの樫本さんの提案で2007年に赤穂市で始まり、12年から赤穂、姫路両市による共同開催となった。今年は「演奏家としても有名な作曲家たち」をテーマに、ピアノの名手だったリストやショパン、ヴァイオリンのクライスラー、コントラバスのボッテジーニなど、演奏家としても名声を得た作曲家の作品を中心にプログラムを構成。樫本さんら13人が来日し、13・14日に赤穂化成ハーモニーホール、16・19日に姫路城二の丸特設会場、17・20日にアクリエひめじで計6公演を行う。
会見には樫本さんをはじめ、クラリネットのポール・メイエさん、ピアノのアレッシオ・バックスさん、コントラバスのナビル・シェハタさんが出席した。樫本さんは「赤穂には毎年、帰ってくるという気持ちで来ている。ほかの演奏家たちも同じ気持ちで集まっている」と述べ、開幕へ向けて「これからの公演を思うとわくわくしている」と笑顔。今年のプログラムについて「演奏家として有名だった人が、『こんな曲も書いていたのか』という発見がある。普段はあまり聴く機会の少ない曲だが、どれも素晴らしい音楽で、僕自身も楽しみにしている」と期待を膨らませた。
開始から20年を迎えた音楽祭について、「周囲も自分も成長し、人生もいろいろと変わった。その中で、ル・ポンは常にある存在だった」と回顧。「今の形がとても好きなので、この雰囲気をこのまま続けていきたい」と今後を見据えた。
実行委員会によると、チケットは6公演のうち3公演で完売。9月14日(月)の赤穂公演と17日(木)、20日(日)の姫路公演が残りわずかとなっている。
会見に出席したアーティストの談話は次のとおり。
■ポール・メイエさん(クラリネット)
「この音楽祭の曲目は私にとっても特別で、親しい友人たちと演奏できることを楽しみにしています。何度も赤穂を訪れ、今では自分の家のように感じています。音楽を通して喜びを伝え、聴く皆さんにも楽しんでもらいたい。最も演奏を楽しみにしている曲はペンデレツキの六重奏曲(19日姫路公演)です」
■アレッシオ・バックスさん(ピアノ)
「再び日本に来て、この音楽祭に参加できることをうれしく思います。特に驚かされるのは、音楽祭を支える大きなチームと、会場に集まる多くのお客さんです。共演者や、舞台裏で支えるスタッフの皆さんにも感謝しています。最も演奏を楽しみにしている曲は、ピアノの旋律がとても美しいリースの七重奏曲(14日赤穂公演)です」
■ナビル・シェハタさん(コントラバス)
「何度もこの音楽祭に参加でき、大進に感謝しています。素晴らしい音楽家と美しいホールで、あまり知られていない作品を最高の形で演奏できることは大きな喜びです。ル・ポンへの参加は、毎年の音楽活動の目標の一つ。ここで人生にとって大切な友人たちにも出会いました。最も演奏を楽しみにしている曲は、ボッテジーニの『クラリネットとコントラバスのための二重奏曲』(16日姫路公演)です。初めて演奏する曲で、樫本さんに勧められて挑戦することになりました。ポールとの共演をとても楽しみにしています」

13日に開幕するル・ポン国際音楽祭を前に会見した樫本大進さんらアーティスト
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