2009年05月01日
藤本東一良「刺繍する娘」
赤穂に縁のある画家の作品を特集展示する「郷土ゆかりの画家たち〜赤穂ゆかりの画家たちが描いた『和の美』」が御崎の市立美術工芸館・田淵記念館(宮本喜彦館長)で開かれている。
市教委は平成2年から地元に関係のある画家の作品を収集。今展では、これまでに集めた洋画、版画、パステル画など約300点の中から“和”をモチーフにした作品を紹介している。
油彩画「刺繍する娘」は藤本東一良が30代で描いた傑作。絵の具を混ぜ合わせて自然に近い色合いを醸しつつ、強い印象を与える。
幼少期を福浦で過ごした林鶴雄の「壷網」は荒れる海で果敢に漁をする男たちの絵。繊細な明暗で波のうねりを描写している。
作家8人の約60点を展示。同館の味呑英和学芸員は「多彩な表現の中に描き出された『和』を感じてもらえれば」と鑑賞を呼びかけている。
7月20日(月・祝)まで午前9時半〜午後5時。火曜休館。6月10日(水)に一部展示替え。6月7日と7月5日に学芸員による展示説明会がある(いずれも日曜日で午後2時から)。
入館料は大人200円、小・中学生100円。Tel42・0520。
出品作家は次のとおり。五十音順。
▽大田幸作
▽小畑勉
▽米谷朝五郎
▽中村義夫
▽田中繁雄
▽林鶴雄
▽藤本東一良
▽室井澄
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2009年5月16日(1847号)1面 (8,877,263byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。