2009年05月31日
不良馬場がこたえて自慢の末脚を発揮できず12着に敗れたアンライバルド号(左)
パドックから本馬場へアンライバルド号を送り出す友道康夫調教師(左)
優勝したロジユニヴァース号と横山典弘騎手
競馬のGI「第76回日本ダービー(東京優駿)」は31日、東京競馬場芝2400メートルで行われ、坂越出身の友道康夫調教師(45)が管理する皐月賞馬アンライバルド号は12着に敗れ、クラシック2冠はならなかった。優勝は2番人気のロジユニヴァース号(横山典弘騎手)で勝ち時計は2分33秒7だった。
前日午前に降った雨をたっぷり含んだ東京競馬場。この日も追い打ちをかけるように午後から強い雨となり、芝コースは「まるで田んぼのよう」(JRA関係者)という不良馬場で発走を迎えた。
レースはスタートからスローペース。最外の8枠18番ゲートから発走した同馬は集団後方に位置し、最後の直線での逆転に望みを託したが、ぬかるんだ馬場で自慢の末脚が伸びず、1番人気に応えることができなかった。
レース後、友道師は「全然前に進んでいなかった。ゴール前では走りがバラバラだった。馬場が悪かったことにつきる。少々の道悪なら大丈夫と思ったが」と無念そうに語った。
父ネオユニヴァース、兄フサイチコンコルドに続く父子・兄弟でのダービー制覇はならず。友道師は、「菊花賞で巻き返しですね」との報道陣の問いにうなずき、秋戦線での雪辱を胸に誓っていた。
■友道康夫調教師のレース後の取材陣とのやり取り
−敗因は?
「馬場ですね」
−(アンライバルドの)走りをどのように見たか?
「ゴール前で走りがバラバラ。力のいる馬場はだめなんだ」
−馬のコンディションは?
「よかった。問題なかった」
−ということはやはり馬場状態が問題だったと?
「これだけの雨が降ると…。少々の道悪ならこなすと思っていたが。全然前に進んでいなかった」
−今後の予定は?
「放牧に出します」
−菊(菊花賞)で巻き返しですね
「そうですね。そうします」
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2009年6月6日(1850号)4面 (7,699,568byte)
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