2009年06月03日
会議後、美化センターを施設見学する検討委メンバー
市審議会の答申を受けて設置された「赤穂市ごみ処理有料化検討委員会」の初会合が3日、中広の市美化センターで行われ、事務局から委員会の設置経緯などが説明された。委員会の役割を「あくまでも具体的実施案の検討」とする事務局に対し、「有料化が“導入ありき”では、この委員会は単なるセレモニーになってしまうのではないか」といった意見が出された。
委員会は自治会、婦人会など市民団体の代表者と学生、公募委員の17人で構成。互選により、委員長は萬代新一郎氏(市環境審議会)、委員長職務代理者は中村文代氏(市消費者協会)に決まった。
経緯説明では、第6次行革大綱を受けて開かれた市使用料手数料等審議会が▽有料化の範囲は「燃やすごみ」▽排出量に比例して一定手数料を支払う料金体系▽近隣市町とある程度均衡のとれた料金設定▽指定ごみ袋による徴収−の4点を条件に「ごみ処理有料化導入はやむを得ない」と答申したことなど主な流れを説明。パブリックコメントで寄せられた市民からの意見、質問に対する当局の対応が示された。
質疑では、委員会の意義、役割を問う発言が複数出された。萬代委員長は「範囲を決めずに、市民の側に立った意見をまとめたい」と、有料化の是非まで立ち返った議論も認める意向を示唆。事務局が「月1回開き、年内にまとめたい」とする委員会スケジュールについても、「誰もが納得できる結論を得るためには十分な議論が必要」と自身の考えを述べた。
また、別の委員から市民説明会の必要性が問われ、事務局が「議会の議決を受けてから開きたい」と答えた。
次回は6月29日(月)午後2時から市役所で開催。傍聴は開会15分前まで受け付ける。検討委員会のメンバーは次のみなさん。敬称略。
▽市民団体代表=木村音彦、竹本隆、榊敏(市自治会連合会)濱嵜芙蓉子、小椋孝子(市連合婦人会)中村文代、清山美千子(市消費者協会)小島愛子、山谷義光(市民生委員児童委員協議会)谷本幸子(市老人クラブ連合会)青木繁(市内量販店ごみ減量対策協議会)睦谷博(市ごみ問題対策等懇話会)森脇大紀、後藤めぐみ(関西福祉大学生)
▽識見を有する委員=萬代新一郎(市環境審議会)佐藤哲郎(関西福祉大)
▽公募委員=清水勇
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掲載紙面(PDF):
2009年6月6日(1850号)1面 (7,699,568byte)
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