2009年06月13日
『いろいろへんないろのはじまり』○作/アーノルド・ローベル○訳/まきたまつこ○冨山房
私たちは、いくつの色に囲まれて毎日を過ごしているでしょう。その数は何百何千色? 想像もつきません。
こんなくらしの様子について、誰も疑問を感じていないと思います。
さて、昔の人々は、色についてどんな思いでいたのでしょうか。それに答えてくれる絵本に出会いました。
昔の人々が、自然の美しい色彩を自分のくらしに取り入れることは容易なことではありませんでした。こんなくらしを何百年間も続けながら、1色、また、1色とくらしに取り入れてきたのだと思います。
この過程をユーモラスに語られる絵本を手にしながら、改めて自然の営みのなかで創り出された色の美しさを再認識しました。
私たちのくらしは、多くの色彩に毒されていませんか…ね。
ページをめくるたびに開かれるカラーの世界も楽しんでください。
* * *
『いろいろへんないろのはじまり』○作/アーノルド・ローベル○訳/まきたまつこ○冨山房
* * *
▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2009年6月13日(1851号)4面 (8,276,435byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。