2009年07月04日
一般廃棄物のリサイクル処理計画を住友大阪セメント赤穂工場と合同で進めている県の外郭団体「兵庫県環境クリエイトセンター」(神戸市中央区、黒田進理事長)が、仮事務所の「開設ごあいさつ」として共産党を除く赤穂市議に図書カード(1000円相当)を配布していたことがわかった。すでに全員が返却している。
同センターは6月上旬に加里屋の「プラット赤穂」1階に仮事務所をオープンした。
関係者によると、議会の一般質問が行われた6月22日と23日ごろ、各議員の自宅ポストに黒田理事長名義のあいさつ状が投函され、中に図書カードが同封されていたという。
各議員は「受け取るのは不適切」として一括して返却することにし、議会事務局が回収。6月29日に市環境課職員が同センターへ返した。
同センターが進めるリサイクル処理計画を巡っては、6月議会で共産党の川本孝明議員が、環境対策や公害発生時の責任などを一般質問。事業を“チェックする側”といえる市議に図書カードを配ったことについて、寺谷常務理事は「引っ越しの粗品として配布した。議会対策のつもりはまったくない」とし、共産党議員に図書カードが配られなかったことについては「配る時期が遅れた。図書カードは受け取っていただけないことがわかったので、6月29日にあいさつ状のみお渡しした」と釈明している。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2009年7月4日(1854号)1面 (8,885,949byte)
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