2009年10月29日
創作パンコンクールで特別賞に輝いた鈴木誠さんと受賞作「あとひとくちだけ!」
プロ職人が創作パンの出来栄えを競う「パンレシピコンクール」が24日に東京都江戸川区のパン技術研究所であり、「あこうぱん」=加里屋中洲=の鈴木誠さん(39)が考案した固焼きパン「あとひとくちだけ!」が大賞、準大賞に次ぐ特別賞「リスドオル賞」に輝いた。
業務用小麦粉リスドオルの発売40周年を記念し、日清製粉が「健康、元気、癒し」をテーマにアイデアを公募。洋菓子職人、料理人など幅広い分野から139点の応募があり、書類選考で絞られた12人が最終選考に進んだ。
鈴木さんのレシピは、小麦粉とライ麦粉に自家製の天然酵母を加えて焼き上げた細長いねじりパン。表面にはハチミツと白ワインを合わせた甘蜜を塗った。試食した6歳の長女が1本食べ終わった後に発した言葉を商品タイトル欄に書き込み、応募した。
祖父が創業したパン店の3代目に生まれた鈴木さん。大学時代のアルバイトからパン職人の道に入り、卒業後は各地の老舗、有名店で修業。8年前に実家に戻った。「挑戦する心を忘れないために」と進んでコンクールに出品し、これまでに考えたオリジナル商品は2000種類を超える。必ず「誰に、どんなときに食べてほしいか」をイメージしてから味や形状を決め、それを実現するための材料と作り方を模索するのがポリシーだ。
受賞作のコンセプトは「初めてフランスパンを口にする子どもにも食べやすく、ほっと安心できる味」。表面に歯を当てた瞬間は蜜の香りとパリパリした食感が楽しめ、食べ進めるうちに小麦粉本来の味わいがじんわりと広がる。試食した審査員は「人の心を温かくさせるパン」と評した。
「お客さんや友人との何気ない会話の中に新しいパンのヒントがある」と鈴木さん。「これからも食べてくれる人のことを思いながらパンを作っていきたい」と話していた。
[ 街ネタ ]
掲載紙面(PDF):
2009年10月31日(1868号)1面 (8,719,596byte)
コメント
お子さんの言葉が、そのまま作品名だなんて、いいですね。
ぜひ食べてみたいです。
投稿:おもしろい! 2009年10月29日
赤穂のパンが有名になったら嬉しいですね♪
投稿:パンパン 2009年10月29日
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