2009年11月17日
水中のブロックをよけながら歩いた避難訓練
塩屋向自治会(木村音彦会長)の防災訓練が15日、「おららの公園」(塩屋第4公園)であり、子どもから大人約100人が水害時の避難方法などを学んだ。
深さ約30センチの仮設プールを2面用意。入浴剤で濁らせた水にブロックを沈め、障害物を避けて歩く訓練を行った。もう一面では、ポンプで水流を起こし、抵抗に逆らって進む難しさを体験。身長の低い子どもは特に苦労していた。
災害時の行動について意見を交わす「クロスロードゲーム」も実施。「足の不自由な高齢者と小学生の4人家族。激しい雨で玄関から水が入ってきた。夕方5時で避難勧告は出ていない」との状況設定で「避難する」「家に残る」のどちらを選択するか−など考えを述べ合った。
水難救助学研究の専門家で、訓練を監修した長岡技術科学大学の斎藤秀俊副学長は「避難勧告が出ても、場合によっては自宅で待機したほうがよいときもある。避難するとしても、場所とルートをよく考えることが重要」とアドバイス。「自宅待機」を選んだ木村勝代さん(71)は「いろんな選択肢があることを覚えておきたい」と話した。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2009年11月21日(1871号)4面 (7,960,573byte)
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