2008年03月08日
ケガの癒えた古江さんの姿に感激する大宅さん
3月1日付本紙に記事掲載した「人助けの親切な男性」が読者からの連絡で判明。3日、助けられた松原町の古江こつるさん(90)と再会した。
親切な男性は、千鳥の大宅功一さん(64)だった。
大宅さんは先月23日午前9時50分ごろ、経営している加里屋のカラオケスタジオへ開店準備に行ったところ、店前の路上で顔から血を流している古江さんを発見。すぐに駆け寄って店にあったタオルで止血し、自分の車で市民病院緊急外来へ搬送した。
古江さんはスーパーの買い物袋で両手がふさがっていたところに雨が降り出し、バランスを崩したもので、道の真ん中で倒れていた。「額の傷口から血が噴き出していた」(大宅さん)という。
古江さんは額を3針縫ったものの早い治療が功を奏し、全治10日の軽傷。打撲による内出血の跡もすっかりなくなった。
2人は古江さんが転んでいた場所で再会。「当たり前のことをしただけやのに。それにしても大事にならなくてよかった」と大宅さん。「あのときはお礼も言えずにすまんことでした。親切にしてもらってありがとう」と拝む古江さんの手を取り、回復を喜んだ。
3年前に88歳だった母を亡くした大宅さん。「倒れているのを見たとき、おふくろにオーバーラップして見えた」と必死に介抱したという。
「わざわざお礼に来てくれて。こっちが泣けてくるよ。元気に長生きして」とやさしく声をかけていた。
[ 街ネタ ]
掲載紙面(PDF):
2008年3月8日(1783・1784号)5面 (11,006,015byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。