2009年12月12日
『リディアのガーデニング』 ○文/サラ・スチュワート ○絵/デイビッド・スモール ○訳/福本友美子 ○アスラン書房
1930年代、アメリカは大不況の中にありました。そのときの実話が絵本になりました。
リディアの家は、お父さんの仕事がなくなり、お母さんは仕立物を頼む人もなくなりました。仕方なくリディアはおじさんの家に預けられることになりました。
おじさんは、無口なパン職人でした。そんな中、ふとおばさんが教えてくれたガーデニングのことを思いだし、お店の前や屋上に少しずつ鉢植えを増やしていきました。
花が育ち、花が咲きはじめると、いつとはなしに店に来るお客様の顔も明るくなってきました。
なんとも心あたたまる物語です。
新聞やテレビでは「百年に一度の大不況」だと言っています。さて、そんな中で私たちはどう暮らしていけばよいでしょうか。
その答えが、この絵本にあるように思います。
多くの人が手にしてくれること願っています。
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『リディアのガーデニング』○文/サラ・スチュワート○絵/デイビッド・スモール○訳/福本友美子○アスラン書房
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
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