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障害者の就労支援、西播磨初の雇用型

2010年01月16日

  • 開所を前にパンの試作に励む就労継続支援A型施設「げんぶ」の職員

    開所を前にパンの試作に励む就労継続支援A型施設「げんぶ」の職員

 障害者が安定して働ける場を提供しようと、社会福祉法人「玄武会」(古城資久理事長)は1月16日(土)、働く側と雇用契約を結ぶ就労継続支援A型施設「げんぶ」を片浜町に開所する。A型施設は県内15カ所目で、西播磨では初めて。パン製造販売と清掃の2業種で雇用機会を生み出していく。
 別の場所へ移転したデイサービスセンター跡の建物(鉄筋コンクリート造平屋建て約200平方メートル)を改修。業務用オーブン、冷蔵庫などを備えた調理室と作業スペースを整備した。関連施設の食事に提供されるパンの製造と、そこでの清掃を受注。日曜祝日を除いて毎日従事し、カレーパン、メロンパン、イモパイなど約10種類あるパンは各施設で出張販売も行う。
 65歳未満の知的、身体障害者を対象に求人し、実習と面接を経て定員15人を採用。適性により製パン班と清掃班の2グループに分け、2月から業務をスタートする予定だ。
 A型施設は、就労訓練を目的とする授産施設やB型施設と異なり、利用者は雇用契約に基づく“従業員”としての身分が保証される。最低賃金制度の対象になるなど働く側にとって安定した就労につながる。
 施設管理者の山本千里さん(40)は「利用者のみなさんと信頼関係を築きながら、明るい職場にしたい」と話している。


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掲載紙面(PDF):

2010年1月16日(1879号)1面 (10,313,733byte)


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