2008年03月14日
フナの大量瀕死が見つかった尾崎の水路
魚の死がいを確認する県職員
オイルフェンスを設置する市職員
オイルフェンスを設置する市職員
3月13日午後1時45分ごろ、赤穂市尾崎の水路で魚が大量に浮かんでいるのを近くの人が見つけ、市農林水産課に通報した。市と県で原因を調べている。
現場は赤穂海浜公園西側の道路と畑の間を南北に流れる排水路。オートキャンプ場の入口近くを中心に南北約400メートルにわたって魚が無数に浮いていた。
浮いていた魚はすべてフナでその数は目視できたものだけでも150匹以上。完全に死んでいるものよりも瀕死の状態の方が目につく。北側約200メートルの区間では水面に油膜が見えた。キャンプ場職員によると、12日までは特に異状はなかったらしい。
通報を受けた同課が13日夕方に現場を視察したが原因はわからず、翌朝から市と県の各関係職員約10人が順次現地調査。魚と水を採取するとともに、油の拡散を防ぐためのオイルフェンスを設置した。
県環境課が現場で行った水のペーハー検査では「中性で特に異状なし」。油膜については「手触りがあまりべたつかず、匂いも強くないので機械油ではないのでは」との見方を示した。また、メダカは元気に泳いでいることがわかった。
採取した水は同日中に龍野健康福祉事務所で詳しく検査。フナの検体は17日(月)に県水産技術センターへ送られ、死因などを調べる。いずれも結果が出るまで数日かかる見込み。また、フナの死がいは15日(土)から回収する。
現場の水路は、塩田水尾がそのまま排水路として使われているもの。北側は溝幅約3メートルで道路と畑に挟まれ、キャンプ場に隣接する南側は幅約20メートル。流れはほとんどなく、動力ポンプを使って海に強制排水している。
市農林水産課は「原因がわかるまではポンプ排水をストップする」と話している。
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