2010年01月30日
ため池を地域資源として見直そうと、農林水産省が選定を進めている「ため池百選」の候補に、赤穂市から「有年大池」が一次選定された。同省が候補を対象に実施している一般投票を経て、3月に最終結果が発表される。
有年大池=西有年=は国の食糧自給強化計画に基づいて昭和28年に完成した。貯水量28万立方メートルは市内に46あるため池の中で最大。約35ヘクタールの水田に用水を供給している。百間岳、六道山などに囲まれた豊かな自然を残し、昨秋公開された映画「BALLAD〜名もなき恋のうた」のロケ地にもなった。
同省によると、国内のため池は大小合わせて約21万カ所ある。「ため池百選」には各地住民、自治体などから620カ所がエントリー。有識者らでつくる選定委員会(林良博座長・東京大学大学院教授)が景観や生物多様性などを基準に287カ所まで絞り込み、有年大池も候補入りした。
同池を応募した市農林水産課は「ため池は農業に必要なだけでなく、自然環境としても大切。市民のみなさんの関心を高めるためにもぜひ百選に選ばれてほしい」と話している。
最終選考の材料になる一般投票は2月8日(月)まで受付中。郵便はがきのほか、農林水産省のホームページからも投票できる。
※農林水産省のホームページは平成22年1月30日(土曜日)8:00〜31日(日曜日)21:00 の間、メンテナンスのため利用できません。それ以降にご投票ください。
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掲載紙面(PDF):
2010年1月30日(1880号)3面 (8,271,771byte)
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