2010年02月10日
親柱など主要な骨組みが出来上がった西仕切門
復元整備が進む国名勝・旧赤穂城庭園で、二之丸庭園の「西仕切門」の主要部分が10日、ほぼ組み上がった。市教委は土塀や石垣土塁の復元作業と併せ、2月13日(土)に現地見学会を開く。
西仕切門は二之丸庭園の南端に位置する。門扉の上下部に弓矢を射るためのすき間が設けられていたとみられ、江戸時代の絵図には「スカシ門(透かし門)」との記載もある。
平成11年度からの発掘調査で遺構が見つかり、絵図や姫路城「ちの門」などを参考に図面を作成。昨年10月から復元工事に着手した。ヒノキ材とクリ材を使用し、完成すれば高さ約4・6メートル、幅約3メートルとなる。
10日は左右2本の親柱を礎石の上に立て、長さ約4・8メートルの冠木をクレーンで吊り降ろし。寸分違わず刻まれた木材を職人らが慎重に組み合わせ、骨格が出来上がった。
見学会では、復元図面を設計した盧永春・工学博士(47)が現地解説するほか、土塀の壁塗りや石垣築石の石割りなど専門職人による工程を間近で見学。型枠に入れた土材を棒で突き固めて土塀を作る「版築」の作業は参加者が実際に体験できる。
見学希望者は午後1時半に赤穂城発掘調査事務所(Tel43・4641)に集合すればよい。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2010年2月13日(1882号)1面 (8,979,919byte)
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