2010年04月05日
新作能「河勝」赤穂公演のプレイベントとして開かれた能楽ワークショップ
新作能「河勝」赤穂公演を来月開催する赤穂市文化会館(ハーモニーホール)で3日、プレイベントが行われ、能楽学会代表の天野文雄・大阪大学名誉教授が「現代人は能にどう向かい合えばよいのか〜その歴史・詞章・演劇的特質から〜」と題して講演。能面の着用体験もあり、約200人が能文化に親しんだ。
赤穂公演への機運を高めようと、市文化振興財団が主催。観世流シテ方の武富康之さんら能楽師4人が「羽衣」「船弁慶」で使う摺箔(すりはく)、長絹(ちょうけん)など色鮮やかな装束をステージ上で着付け実演し、優雅な仕舞も披露した。能面の着用体験は事前に希望を募った10人が客席から登壇。大槻能楽堂所有の「小面」「若女」などを付けて舞台上を歩いた。
謡曲を習い始めて1年という坂越の着付け講師、前田順子さん(50)は「ほとんど前が見えず、歩くのが怖かった」と他の体験者と同様に恐る恐るすり足で歩を進めた。
新作能「河勝」は坂越で終焉を迎えたとされる“舞楽の祖”秦河勝の伝承を基に哲学者・梅原猛氏が著作。赤穂公演は5月9日(日)、同館大ホールで午後1時半開演。チケットはS席5000円、A席4000円、B席3000円、小中高生(B席)1000円で好評発売中。問合せは同館Tel43・5144まで。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2010年4月10日(1891号)3面 (8,508,854byte)
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