2010年04月15日
赤穂市が国民健康保険の成人被保険者について昨年5月に調べた医療受診統計がこのほど公表され、調査月の1カ月間だけで3人に1人が生活習慣病により医療を受けていたことがわかった。同月の20歳以上の医療費総額2億6930万円の半分以上が生活習慣病(1億4420万円)だった。
発表された統計によると昨年5月、赤穂市の国保被保険者で未成年者を除く1万1708人の52%に相当する6117人が病院にかかった。
そのうち、高血圧症や糖尿病など生活習慣病で医療を受けた人は3920人(男1749人、女2171人)で、全体の3人に1人。地区別では福浦地区が43%で最も高く、坂越地区が31%で最も低かった。
生活習慣病の一人当たり医療費に注目すると、男4万7340円、女2万8280円。健康診査を受けていない人は受けた人に比べて約2・4倍の費用がかかっていた。
赤穂市の「国保一人当たり医療費」は県下29市中、5年連続で最も高く、昨年度に続いて22年度も国から「高医療費市町村」に指定されている。
市は「健診を受けることで疾病予防と疾患の重症化を防ぐことができ、医療費抑制につながる」とし、3月末だった生活習慣病健診の申し込み期限を各健診日の2週間前に延長。受診を呼びかけている。健診について詳しくは保健センターTel43・9855へ。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2010年4月17日(1892号)1面 (7,267,658byte)
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