2008年03月29日
主催者や国連大使らから祝福される塩飽隆子さん
子どもたちの描いた絵を見せながら活動を紹介する塩飽さん
国連チャーチセンター中庭にある「平和の鐘」前で記念撮影に応じる塩飽さん。右が「アートマイル」を発案したジョアン・タウフィリス氏
地球自然保護や世界平和に多大な功労があった人に贈られる「アースデー・アワード」を日本人で初めて、「ジャパンアートマイル」代表の塩飽隆子さん(52)=大町=が受賞。20日にニューヨークで表彰された。
同賞は、世界で最も権威ある地球環境保護団体「The Earth Society Foundation(地球社会財団)」が主催。毎年、「アースデー(地球の日)」の「春分の日」に表彰式を実施している。
塩飽さんは英語塾教師としての仕事のかたわら、巨大絵画制作と展示で世界平和を訴える国際的プロジェクト「アートマイル壁画」を広める活動に平成16年から取り組み、参加者の海外交流を支援。国の壁を越えた子ども、若者、教師たちのつながりを築いていることや環境・文化・平和といったグローバルなテーマで子どもたちの問題意識を高めていることなどが高く評価された。
国連本部の真向かいにある国連チャーチセンターで行われた表彰式で塩飽さんは、子どもたちが描いた絵を見せながらプロジェクトを紹介。「この活動が次世代の平和につながっていくと信じています」と英語でスピーチした。プロジェクト発案者でアメリカ人の元国連職員、ジョアン・タウフィリス氏も会場にかけつけ、喜びを分かち合った。
「アートマイルが持つテーマ性の大きさが認められた」と25日に帰国した塩飽さん。ガーナや韓国の出席者からプロジェクトへの参加申し出を受けるなど新たな絆も得た。
「これからも未来を担う子どもたちのために自分にできることを積み重ねていきたい」
5月には神戸で「環境子どもサミット」、7月にウズベキスタンで国際会議などハードなスケジュールが続くが、「受賞を追い風に走り続けます」とやる気があふれていた。
[ 社会 ]
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掲載紙面(PDF):
2008年3月29日(1786・1787号)1面 (13,242,048byte)
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