2008年04月01日
子ども向けの“案内役”を務める黒ネコ義士人形
展示物への子どもたちの関心を高めようと、赤穂市立歴史博物館は2日から館内9カ所に小学生向けの説明板と“案内役”に見立てたシンボルキャラクターを配置する。
子ども用説明板が取り付けられたのは「忠臣蔵」「赤穂旧上水道」など同館の常設コーナー。A3サイズの説明板のそばに中広のデザイナー、前川真早美さん(44)が義士とネコをモチーフに制作した人形「The Black Cats(黒猫四十七士)」を添え置いた。
口語体の説明文を吹き出しで囲み、そばに立つ人形が来館者に話しかけているという設定。漢字すべてにふりがなを表記し、浅野内匠頭の祖父・長直を「浅野内匠頭のおじいさん」、人形浄瑠璃を「人形劇」とするなど平易な表現に配慮した。
人形は石粉粘土製で高さ約15センチ。平成18年秋に同館で開かれた企画展「集まれ! 忠臣蔵の人形たち」でも展示され、子どもや若い女性から「かわいい」などと好評だったことから同館が常設用に制作依頼した。
製塩用具の万鍬、赤穂緞通の握り鋏など各コーナーの展示テーマに合った小道具を持たせたオリジナル。同館は「子どもたちが歴史に興味を持ってくれれば」と小さな“義士たち”に期待している。
[ 文化・歴史 ]
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。